2011年 06月 15日 ( 2 )
The Nerd
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『Scott Pilgrim vs. the World』と『Sucker Punch』です(クソみたいな邦題がつけられているから原題でいくぞ。←おっと失礼、でもホントのことだから)。
これぞ、ナードのナードによるナードのための映画という二本。

僕実は、、、って、あらためて言うほどでもなく、もうすでに友人からは“オタク”であり“ゲーマー”であるという認識なんだけれども、それでも、まだそのへんのところ知らない人からは、ガラのやや悪い見かけによらず、と一応意外がられるナードちゃんです。ただ、分別のあるナードちゃんなので、『Scott Pilgrim vs. the World』や『Sucker Punch』のような映画を誰彼かまわずオススメする、なんてことはしないです。
そう、この二本の映画はそういうひじょーに観る人を選ぶ映画で、動員にもモロその影響が出ていて、あんまり成功したとは言えない感じです。たぶん、スタジオからは大失敗という評価だと思う。



ザック・スナイダーの『Sucker Punch』は『ウォッチメン』が素晴らしく、大成功したから、間違って観に行っちゃった人がたくさんいたかもねー。そして大きなクエスチョンマークとふさがらない開いた口で隣の彼や彼女と顔を見合わせたことでしょう。それはしょうがない。だってわけわからんもんね。
『Sucker Punch』観る時はあんまりいろいろ考えちゃダメですよ、まずね、『ソウルキャリバー』かなんかを徹底的にやり込んで、『アーマード・コア』か『フロントミッション』あたりにも手を出してから観ると良いと思うよ。そうするとしっかり楽しめます。要するに格闘ゲーム的な感じで物語に重きをおかずに、破壊と進撃を楽しめば良いのです。って、そんなもん楽しくないという人が大多数だというところにこの映画の興行的失敗の原因があるんですが。
でも、なんとか頑張ってストーリーを追うと、『17歳のカルテ』のようなものすごく重い話だってことがわかって、それはそれでけっこう楽しめる。
ヘンな映画観たい人には超オススメ。



ほとんどの人が『Sucker Punch』以上に開いた口がふさがらないであろう困った映画が『Scott Pilgrim vs. the World』。でももしかしたらちょっと救いなのは、この映画原作の時点で完全にナード向けだし、監督のエドガー・ライトはタランティーノ以上にオタクな作風で、『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ホット・ファズ』の二本が好きな、僕のようなエドガー・ライトファンが劇場に足を運ぶだろうと予想されること。なんて思って劇場行ったらガラガラ。ダメだ!これは全くヒットしない!!
大きなクエスチョンマークとふさがらない開いた口で隣の彼や彼女と顔を見合わせる人たちすらいないまばらに埋まった劇場内。それはしょうがない。だって無茶苦茶わけわからんもんね。
『Scott Pilgrim vs. the World』観る時はあんまりいろいろ考えちゃダメですよ、まずね、『ストⅡ』かなんかを徹底的にやり込んでから、『MARVEL VS. CAPCOM』を心から楽しめるようになった頃合いを見計らって観ると良いと思うよ。そうすれば自分のようにユニバーサル映画のジングルの時点で拍手喝采です。要するに格闘ゲームな感じで物語に重きをまったくおかずに、ゲームショップで物色がてらデモムービーを見てる感じで楽しめば良いのです。って、そんなもん楽しくないという人が山ほどいて、それが普通だというところにこの映画の興行的失敗の原因があり、いやそもそもあってないような物語を考えると、これよく公開できたなーぐらいに不思議な作品。
でもね、映画が始まる前、懐かしのドット画で描かれたロゴマークと8ビット・サウンドに処理されたユニバーサル映画のジングルで興奮したりわくわくしたり愛をこめてバカにしたりできる人なら確実に楽しめる一本なので、そういう人に激しくオススメです(そういう人が見当たらないのが悲しくも、そんなヤツいたら嫌だなとも思う。まあ、自分がそうなのだけれど)。
“音と映像の遊び”という点においては傑作、かも知れないので、ヘン過ぎる映画観たい人には激烈にオススメ。



ところで、エドガー・ライトの『ホット・ファズ』。
これはホントに必見の傑作ですからね。
『ハート・ブルー』!!!(そして多くのハリウッドポリスアクション映画)と『オーメン』にオマージュを捧げられた英国製コメディサスペンス映画。(←すでにわけわからん。でもホントに面白い!)



『 The Nerd』 / DJ Spooky
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by clyde_8 | 2011-06-15 18:46 | 映画/お芝居
INVASION
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ひと月前の13日の金曜日。夜を徹してのデザインワークののち、晴れやかな気分で迎えた13日の金曜日。無印に着替え買いに行ってシャワー浴びて、中打ちあげとばかりに早仕舞いしてデザイナー(といってもこの人もアートディレクターなんですが、今回は僕がAD、この人がDということでタッグを組ませてもらいました)と一緒に三軒茶屋へ。

初イキウメ。

ずいぶん昔にCaution!編集長(現Choice!たぶん編集長)からオススメされていたのに何となく月日が過ぎてしまい早4年。同時期に教わったヨーロッパ企画は、主宰の上田氏に取材した時にひらかたパークでやや盛り上がりしたこともあってか、すっかりファンになり、新作もできる限り観に行ってます。そのヨーロッパ企画と同じぐらい編集長オススメなんだからイキウメだって良いに決まってるのに、逸機しまくりで自分の機動力の貧弱さを反省しつつ、やっと観に来れたと満足しつつ開演。

宇宙人(のようなもの)による地球侵略とそれに抗う人間たちの物語を、巧みに構成された群像劇として見せる人間ドラマで、わりとストレートに“愛”をテーマにしていて、とても感動的なお芝居でした。クライマックスでは、客席から鼻をすする音がちらほら聞こえていましたよ。
お話もさることながら、セットも小道具も作り込まれていて、しかもそれらはすべて真っ白に塗りつぶされているという不思議な空間で、それが素晴らしい効果を上げていました。全く違う場面のセットや小道具が混在してるのに、白一色の世界がこちらの想像力を刺激し、僕らの頭の中で補完しながらシームレスな場面転換が行われ、シアタートラムがいつの間にかものすごく広く大きく感じるという、そういうカタルシスもあったりなんかして。
イマジネーションに溢れていてすごく良かった。

小説版があるので、興味ある人はぜひどうぞ(読み終えたら僕に売ってください)。



しばらくぼんやり、三茶うろつき、オイスターレストランで牡蠣を食べながら、芸術に撃ちぬかれた身体を再起動して帰りました。美味かった。



『INVASION』 / Danny Elfman
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by clyde_8 | 2011-06-15 15:53 | 映画/お芝居