Let Your Lights Shine On Me
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“老人の死は悲劇ではない”

ロバート・アルトマン、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』より。



“死、または何かの終わり”をテーマにした素敵な映画です。



実在のラジオ番組の最終回(現実には現在も放送中らしいです)、公開放送の一夜に集った歌手やDJ、スタッフたちの人生の一瞬を描いた群像劇。
そこには、哀しみをそっと胸の奥にしまい込んで、優しい笑顔を浮かべて人生を続けていく人々の姿が。



あまりに当たり前にさりげなくまぶされた毒気、カントリーミュージック、群像劇。
これぞアルトマン。

ロバート・アルトマンは、あまりにアルトマンらしい映画を最後に撮って人生の幕を下ろしたわけです。

爆発とかラブロマンスとか逆転優勝とか未来都市とか、そういうのは観たくないけれど、でも映画が観たい。
そんな夜にどうぞ。



超蛇足。

僕はめちゃくちゃアルトマンファンです。
僕が生まれる前に撮られたものから、80年代以降劇場で観てきた作品たちのほとんどが好きです。
同じぐらいポール・トーマス・アンダーソンファンです。
ポール・トーマス・アンダーソンといえば、『ブギーナイツ』『マグノリア』あたりからアルトマンの影響がどうのこうのと言われている、群像劇を撮らせたら相当アルトマン色が濃い監督。

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』の撮影現場、言う事を聞かない心臓に鞭打ち、車椅子でメガホンを撮ったロバート・アルトマンの傍らには、常にポール・トーマス・アンダーソンがいたそうです。
監督代行としてアルトマンを支えた、“後継者”ポール・トーマス・アンダーソンはどんなことを考えていたのだろう。

僕はそれを考えるだけで、泣ける。



『Let Your Lights Shine On Me』 / arrison Keillor, Robin & Linda Williams, Prudence Johnson
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by clyde_8 | 2007-06-27 14:54 | 映画/お芝居
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