Tomorrow Never Knows
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アルフォンソ・キュアロンの『天国の口、終りの楽園。』を観た時、この監督はきっとこういうのを撮りたいんだと思った。
『大いなる遺産』みたいな映画も撮れるけど(しかも美しく素敵に撮れる!)、本当は『天国の口、終りの楽園。』のような映画を撮り続けたいんだろうなと思った。
これからは作家性の強い監督として、キュアロン映画を撮っていくんだろうなと思った。

『天国の口、終りの楽園。』があまりによくて、もっともっとこういう映画を撮ってほしくて、だからそう思いたかっただけなんだけども。

そして待ちに待った『天国の口、終りの楽園。』の次のアルフォンソ・キュアロン作品。
3年も待ったキュアロン映画は、なんと!

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』。

なんでやねん。。。

でも観に行った。

すげーよかった!!!

ハリー・ポッターって全然好きじゃないから、内容ほとんど憶えてないけど(←じゃあダメじゃん)すげーよかった!!!

そう、結局アルフォンソ・キュアロンは作家性を内に秘めたハイクオリティな職業監督で、どんなジャンルでもオッケーよ!のある意味では真の映画監督だったのです。



はい、というわけでキュアロン最新作は『トゥモロー・ワールド』です。

またまたすげーよかった!!!

美しい映像と深遠な主題、示唆に富み思考を促す物語。
まさしくSF映画。

主演のクライヴ・オーウェンとジュリアン・ムーアのやや愁いを帯びた佇まいも最高だけど、マイケル・ケイン扮するジャスパーが最高です。

60年代の音楽を愛し、マリファナを吸いまくる隠遁者。
元フォトジャーナリストであるジャスパーの存在が反体制、反暴力のシンボルとなり、そこになぜだか希望を見いだしてしまう。

で、またジャスパーが愛聴するディープ・パープルやキング・クリムゾン、ドノヴァンが『トゥモロー・ワールド』の終焉を迎えつつある世界に見事に調和してるんです。

手持ちカメラの映像や自然光の美しい画面にも相性がいい。

そう、設定やキャラクターや物語が魅力的なのと同時に、強烈に映像の素晴しさが際立ってます。

まさにアルフォンソ・キュアロン映画です。



キュアロン自身は、『トゥモロー・ワールド』に一番近いのは『天国の口、終りの楽園。』だというふうに語っています。
どちらの作品も、“希望”がテーマになっている、と。

なるほど。
もう一度『天国の口、終りの楽園。』を観てみよう。

こうやってまたキュアロンにはまっていく僕。



『Tomorrow Never Knows』 / Junior Parker
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by clyde_8 | 2006-12-25 16:14 | 映画/お芝居
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