The Black Dahlia
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やっぱり濃厚でした。

映画『ブラック・ダリア』はブライアン・デ・パルマ節とスカーレット・ヨハンソンら女優陣を楽しむというのが、正しい鑑賞法かもしれません。



ジェイムズ・エルロイの小説『ブラック・ダリア』って、僕大好きなんですよ。
相当入り組んでて複雑で、暗くて重くて暴力的で、匂いたつ暗黒のLA。

エルロイの書く重厚な小説が映画化に適してるかどうかなんてわからないけれど、カーティス・ハンソンによる映画化『L.A.コンフィデンシャル』がとってもよくできていたから、頑張れば映画として成立するんです、きっと。
『L.A.コンフィデンシャル』ではラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシー、キム・ベイシンガーという最強の布陣が頑張っていました。
当時、その年に観た映画の中でトップ5だと感じたぐらいだから相当面白かったんです。(←なんとなく忘れってしまっている。だって10年ぐらい前だもの。。。)



さて、『ブラック・ダリア』では、デ・パルマが頑張ってます。
デ・パルマファンとしては存分に楽しめる映画です。
滝本誠さん言うところの“デ・パルマ・エクスタシー”をどっぷり堪能できます。

何よりもまずカメラ・ワーク、そして編集や色彩、陰影に酔いしれる。
暴力と背徳にくるまれた街を楽しむ。
そして、ファム・ファタールたちに溺れる。
特に、スカーレット・ヨハンソン(の唇と身体)。って前にも言ってますね、そういうこと。

うーん、なんかほんの少し変態的ですか。
でもホントにそこが見所なんだからしょうがない。

中でも気持ちいいのは、かなり猟奇的に惨殺されたエリザベス・ショートの死体がカラスに啄まれるシーン。
不気味この上ない。

それから、エリザベス・ショートのオーディションの場面。
モノクロの物悲しいシーン、声の出演はデ・パルマ。
エリザベス・ショートの最後を知っている僕らには、絶望しか感じることのできない悲しいオーディション。
それでも彼女は女優を夢見て、少しはにかんだ笑顔をカメラに向ける。
なんて残酷。



ま、物語に関してはかなり強引にまとめあげちゃってるので、好みが分かれるでしょうけど、わけわかんない映画になるよりは全然オッケーです。



原作もぜひ。



ところで、デ・パルマの前はデヴィッド・フィンチャー(大好き!)が『ブラック・ダリア』の映画化を進めていたそうです。
フィンチャーは『ブラック・ダリア』を三時間半のモノクロ映画にしようとしていたそうです。

なんて素晴しいアイデア!

誰が観るんじゃい。。。と思わせといて、それはそれでけっこうみんな観たがると思うんだけどなぁ。。。



『The Black Dahlia』 / The Zoot Suit Riots
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by clyde_8 | 2006-11-07 20:17 | 映画/お芝居
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