Return Of The Ugly
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あのね、昨日から熱が下がらないんですよ。

頭がぼーっとしてると、ふとした拍子にヘンなモノを思い出すことありません?
『国民クイズ』の毒気なんて毒とは言えない!なんて書いてたら、思い出したよ、毒々しいマンガ。

『SKIN』ってイギリスのマンガです。

これも10年以上前の作品で、僕は大阪の心斎橋にある、当時よく行ってた輸入雑貨店の買い付けの人に頼んで買って来てもらったんです。
確か、『i-D JAPAN』かなんかで紹介されてたんですよ。

表紙からして強烈です。
音楽ファンならすぐそれとわかる、“スキンヘッズ”が主人公です。
ただ、彼には“腕”がない。“肩”からすぐに“手”なんです。
そう、わかる人にはわかる、彼はサリドマイドの被害者なんですね。



苛められ虐げられ、化け物扱いされる、サリドマイドの被害者マーティン。
腕がないので、髪型を自分で整えることができなかったマーティンはスキンヘッズになった。
彼は持ち前のガッツと凶暴さで、ちょっかいを出してくる奴らを返り討ちにする。
やがて、障害の原因を作った製薬会社を突き止めるマーティン。
オフィスビルに乱入して製薬会社の社長の両腕を切断。
切り落とした腕を自分の両肩に括りつけ、踊り狂って飛び降りる。



こんなディープでシリアスな物語を、どろっと重たい筆致で(もちろんフルカラーで)描き出したのが『SKIN』という作品。



誰かを救うために作り出されたものが、誰かを苦しめるものになってしまう。
その結果、憎しみが生まれ、憎しみの連鎖が生まれ、その先には悲劇が待っている。

サリドマイドについては、有効利用すれば抗がん剤としても使えるらしいし、サリドマイドの是非を問うのは、専門知識のある人にお任せしますが、このマンガは、芸術が持つあるひとつの重要な役割を果たしてると思うんです。

“問いかけ”ってやつです。



あ、僕は英語読めないので、物語は間違ってる部分があるかもしれません。
絵と単語で判断してますから。
でもまあ、大丈夫でしょう。(←根拠のない自信)



『Return Of The Ugly』 / Bad Manners
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by clyde_8 | 2006-09-15 19:29 | マンガ
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