She Bop
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サンダンス映画祭ってセンスがいいんです、昔から。

だいたい、悪名高き銀行強盗サンダンス·キッドの名前にちなんでるって時点でシブい。

そのサンダンス映画祭2005で評判良かったらしい『ハード キャンディ』は、サンダンスの観客を沸かせるだけのことはある佳作でした。



出会い系サイトで知り合ったひとりの男とひとりの少女。
売れっ子ファッション·フォトグラファーのジェフは、14歳の少女ヘイリーを自宅へと誘いこむ。
密室の中、次第に本性を現すふたり。
ゲームのゆくえは。。。



ま、そんな話です。

登場人物はほぼ2人だけ、ペドの男とサイコな少女の繰り広げるシチュエーション·スリラーです。
設定もシンプルだし、物語もシンプル、映像もクローズアップとフィルムスピードを変えるあたりに技巧的なことをしてるぐらいで、まあ最近のアメリカ映画としてはシンプルな部類。
あとはよく練られた色彩計画で、寒色の冷たいトーンや、煽情的な赤と不穏なグリーンが心理描写に深みを出してて、スリラーとしてとっても正当なつくり。
密室劇というところが、芝居好きにはたまらない。

ひとりの男とひとりの少女の立場の逆転に伴って、不安、衝撃、同情、憐憫、憎悪、恐怖と、観てる側の感情が男と少女の間で揺れ動くところがこの映画の面白さです。

恐怖の去勢シーンの構成、脚本は秀逸。
ここだけでも観る価値ありです。
尾籠な話でスミマセンが、僕は股間を押さえながら観ましたよ、この場面。

103分という上映時間は長いほうじゃないけれど、それでも、もう少し短かったらもっとシャープなスリラーになって、傑作だったかも!



『ハード キャンディ』が長編デビューとなる、監督のデイヴィッド·スレイドと脚本のブライアン·ネルソン、どちらか(もしくはどちらも)は人気出るかもしれませんよー。



タイトルバックのデザインが、ぎりぎり綺麗でした。



『She Bop』 / Cyndi Lauper
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by clyde_8 | 2006-09-06 13:22 | 映画/お芝居
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