Everybody's Talkin'
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久しぶりに、ケラさん演出のお芝居を観てきました。
前に観たのは2年前のナイロン100℃の公演、『男性の好きなスポーツ』。
今回はナイロン100℃の公演ではなく、パルコプロデュース公演で福島三郎さんとのコラボレーション企画。

タイトルは『噂の男』です。

福島三郎さんといえば、東京サンシャインボーイズで三谷さんの演出補をしていた人だし、自身の演劇ユニット泪目銀座でもあたたかい喜劇を作っている人。
そんな人がケラさんとやるわけですから、相当異色な顔合わせです。

そんな、生みだす笑いの種類では正反対かもしれない作風の2人が作り上げた『噂の男』、どんなお芝居かというと、まず、サスペンス·コメディと銘打たれています。
そして、キャッチコピーが、

“最後に体験するのは、笑いか、涙か、戦慄か?
いやーな男たちの、いやーなお話。”


です。

そうです。要はケラさんのお芝居になっているということです。



大阪のとあるお笑い劇場の舞台袖。

相方に先立たれ、今は酒浸りの日々を送る、将来を嘱望されていた漫才コンビのツッコミ。
その漫才コンビの元マネージャーで、今や劇場支配人にまで出世したエリート社員。
目下売り出し中のピン芸人。
年に一度のボイラー室整備にやって来た、ボイラー技師。
鳴かず飛ばずの中堅夫婦お笑いコンビ。

そして、将来を嘱望されていた漫才コンビのボケ……の幽霊???



と、観る前に得る情報はこれぐらいに、内容や演出に関しては前知識なしで観に行くのがいいかもしれませんよ、このお芝居は。
あ、あとあれだ、暗転なしで過去と現在を行き来する演出はなんだかモダンな感じがして、ちょっと格好いい、ってこれぐらいは書いちゃっても大丈夫なんじゃないでしょうか。

僕はずいぶん前にチラシかなんかであらすじを読んで知っていたんですが、どうやら福島稿からかなり大幅な変更があったらしく(だってキャストが5人から7人に増えてるし!)、結果的に大きな驚きを楽しみながら、いやーな気分になることができました。

公演は始まったばかりです。

暑い中、いやーな気分になるというのもどうかと思いますが、たまにはこういう複雑で歪な笑いもいいもんです。

現実にはいやーなことがもっとたくさんあって、笑えないことだらけだったりするんだから、劇場では思いっきり笑いましょうよ。



それから!
やっぱり見所は役者陣。
主要キャスト、5人のうち4人が生粋の関西人で、今回は思う存分関西弁での台詞の応酬を繰り広げてます!
山内圭哉さんは、スミマセン、僕、あまりよく知らなくて、初めて見たような気がするんですけど、いい感じでした(『新撰組!』に出てたみたいですね)。
劇団☆新感線(所属と出身)の橋本じゅん&橋本さとしコンビは、さすがは活劇を身上とする劇団の役者さん、関西人らしいライブ感と存在感を出しまくってました。
そして、カムカムミニキーナの八嶋智人さん。相変わらずのハイテンションでキレキレの身のこなしを披露。

関西弁の芝居を渋谷のパルコ劇場で観る。
なんだかとてつもない贅沢をしている気分になりました。
(このへん、関西弁の芝居を贅沢と感じるあたり、僕が大阪人として関西弁を価値あるものだとしている気持ちが表れてますね。←手前味噌、、、ってのとはちょっと違うか。。。)

とか言いつつ、実は堺雅人さんのあの何ともいえない柔らかい空気感にやられちゃいましたけどね。
笑顔と声が好き。
ふつーに、好きなタイプのオトコなのよ、彼。



『EVERYBODY’S TALKIN’』 / ケラ&ザ·シンセサイザーズ
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by clyde_8 | 2006-08-14 15:19 | 映画/お芝居
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