Police On My Back
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どうやら盗撮が趣味らしい(←誇張表現。訴えられたら僕の負け、です)というジェニコさんから薦めてもらった横山秀夫の『第三の時効』を読みました。



びっっっくりした。
これはかなり面白い。




横山秀夫さんは映画化された『半落ち』を観て、あまりにもがっかりしたので、興味すら持ったことのない作家でした。
ま、映画と原作は別物なので、完全な読まず嫌いだったわけで、日本映画界の微妙さ加減を考えると、横山秀夫さんは被害者だったとも言えるわけで。。。



横山秀夫さん、ものすごくグイグイ読ませる作家です、読んでるとちょっと身体が熱くなるぐらい。
体温上がって暑い、暑い。(←♪誰のせい? それはあれだ! 夏のせい)

『第三の時効』は濃密な短編6本、連作短編集です。
“警察小説”なんですが、僕は“警察小説”とはミステリやアクションを描くものではなく“人間”を描くものだと思うんです。
そういう意味で『第三の時効』は秀逸。

刑事達それぞれの、複雑に絡み合う誇り、思惑、想い。
巧緻なプロットにトリックやどんでん返しが絶妙なスパイスとなり、最後はびしっと鮮やかに登場人物達の想いを着地させる。

いくつかの事件を並行して描き、最後には見事に胸震わせる結末を描き出す『囚人のジレンマ』が特に最高!!!
“仁義”ってやつかも。

描かれる“人間”に現実味があるので、それぞれの刑事に想いを込めやすいです(警察は嫌いだけど)。

僕は断然、朽木班長派です(警察は嫌いだけど)。
朽木班長格好良い(警察は嫌いだけど)。
朽木さん大好き(警察は嫌いだけど)。

“警察小説”といえばアメリカの作家だろって思ってたけど(←ただのアメリカかぶれ。だって“警察小説”に限らずアメリカの小説が好きだから)、そんなことないんですねー、日本の作家さんもスゴイ。

……ってことは読みたい本が増え続けて、読むのが遅い僕はどんどん置き去り。。。



ジェニコさんへ私信
素晴しい作品を教えてくれてありがとう。

では、お返しにジェイムズ・エルロイを。(←しつこい)

って、『第三の時効』で解説書いてる池上冬樹さんがしっかりとエルロイを引き合いに出されてるんですね。そんなこととは知らずに、エルロイ、エルロイって、、、お恥ずかしい。。。



『Police On My Back』 / The Clash
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by clyde_8 | 2006-08-04 18:17 | 読書
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