Anyone Can Play Guitar
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“オーディションでやって来た大倉は今と同じ身長だったが、なんだか緊張しまくっており、終始困ったような笑顔で、審査員一同、「あのでかい男の子は可愛い」との見解が一致して合格となった。 〜中略〜 役者としての成長をこれほど感じさせてくれる人も少ない。なによりも、笑いに対してのキャパシティがとてつもなく広くなったことには、作家としても演出家としても大いに助けられている。 〜中略〜 (ある種の)笑いに関しては確実に三振が取れるようになったのだから、新しい魔球の開発にとり組んでもらいたい。 〜後略

これは、ナイロン100℃のHPでケラさんが大倉さんについてコメントしているものです。

なるほど、“確実に三振が取れる”ですって。



ところで、大倉孝二さんって一般的にはどれぐらいの知名度なんでしょう?
演劇界では、少なくとも僕が観に行くようなお芝居の世界ではかなりの人気者です。印象としては女性ファンが多いようです(ってそもそも、劇場や芝居小屋って7〜9割が女性客なんでね。。。悲しくもあり、嬉しくもある)。

僕も負けじと大ファンです。



ただ、あんなに人気者だったなんて、初めて意識しました。

『開放弦』の時のことなんですが、舞台に登場した瞬間、客席が沸きましたからね。
キャストの中では、登場順としては4番目か5番目ぐらいだったと思います。
てことは、幕が開いて、芝居が始まり、少し経ってるわけで、それなりにお話に引き込まれてるわけですよ、それでも客席が沸きましたからね、待ってましたとばかりに。

これって相当な人気だと思うんです(この日たまたま大倉ファン率が高かっただけだったりして)。
いままで、大倉さんの出演作品を観て(ナイロン100℃のいくつかの公演と、三谷さんの『彦馬がゆく!』です)、登場するだけで客席が沸いたなんて初めてですから、人気上昇中ということなんでしょうか。



僕は役者経験がないので、想像でしか言えないんですが、さぁ、行くぞ、と登場した時に客席が沸いたりなんかしちゃったらどうなんでしょう、やっぱり役者として、もうこれは“ノる”と思うんですよね。

“確実に三振が取れる”うえに、“ノッて”しまうわけです。
これは、とんでもないです。
かなりすごそうです。



果たして、『開放弦』の大倉さんはキレキレでした。

もう、とにかくすごかった。

声のトーンをくるくる変えて、マシンガンのリズムの台詞まわしで笑わせる。
独特の決めポーズを交えながらキレのある動きで、笑いをとる。
しかも、門田(役名ね。農家のバンドマン)の男気溢れる一面(僕にとっては男気に感じたってことです)をスマートに表現し、観客の胸を熱く、少し切なくさせ、他のキャストの芝居をぐいぐい引っ張る。
それと、普通に格好いいんですよね。
縁側で気怠そうに煙草を吸う姿や、部屋の片隅に置かれたギターを手にする姿の、なんと画になることか!

ホント最高でした。
今回は2幕ものだったんですけど、休憩時間の時点でお客さんの9割がたの目が大倉ラブの♡になってました(僕含む)、たぶん。(←調査はしてません)

芝居好きの人に解り易い言い方すると、“東京サンシャインボーイズにおける梶原善”です。
って解り易いのか????

ま、それはいいとして、『開放弦』は今日から旅公演です。
大倉さんを観に、ぜひ劇場へ!



おまけ。

ギターの魅力についても触れないと。

大倉さんが舞台で奏でるメロディをはじめ、『開放弦』の音楽は美しいギターサウンドです。
困ったことに、ギターを弾きたくなってしまうのです。
僕は過去にばっちり挫折してるので、思いとどまりましたけど。
ギター、いいなぁ。
いいなぁ、ギター。



そして、超個人的視点。

『開放弦』という芝居の物語や全体のトーンからはかけ離れたイメージを植え付ける恐れがありますけれど、そこんところを踏まえたうえで、誤解を承知で書いちゃうと、大倉孝二さんと京野ことみさんの掛け合いは“松本大洋の世界”になってました。
『花男』の茂雄と『鉄コン』のシロがじゃれあってる感じ。

これも見所、だと思う。。。



『Anyone Can Play Guitar』 / Radiohead
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by clyde_8 | 2006-08-01 12:49 | 映画/お芝居
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