祭りのあとに
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ミロス・フォアマンという映画監督がいます。
“巨匠”なんて言われる類の監督です(ま、実際そうなんですけども)。
僕が初めて観た作品はレンタルビデオで借りてきた『カッコーの巣の上で』。
それはそれは衝撃で、サントラを買いに走り(ジャック・ニッチェ作のこのサントラで使われてる楽器はノコギリ!「♪お〜ま〜え〜は〜、あ〜ほ〜か」ってやつですね。このサントラ超愛聴盤です)、古本屋でケン・キージー作の原作を手に入れました(15年以上経ってる気がするけど、まだ読んでない。。。超積ん読派)。
『カッコーの巣の上で』、観たことない人はぜひこの機会に。(←どの機会?)

ミロス・フォアマン、子供心に素晴しい映画監督だ、なんて思ったわけですが、ほんの少し気持ち悪い少年だった僕は同じ監督作品を探すわけです、ビデオ屋で。

そうやって出会ったのが傑作『アマデウス』でした。
ちょうど同じ時期にベートーヴェンの半生を描いた手塚治虫の『ルードウィヒ・B』という未完の傑作マンガでクラシック音楽に興味を持ったということもあり、お、モーツァルトだ、面白そう、ぐらいの気持ちで手に取ったんです(この段階でのモーツァルトの知識は皆無。TM NETWORKの曲で引用されてるんだよね、ぐらいのどうしようもない知識だけはあるクソガキだった)。
そうやって、なんとなしに観た『アマデウス』。
スゴかった。

あぁ、『アマデウス』、なんて素晴しい映画なのか!
なんて贅沢な映画なのか!
すごい!
面白い!
モーツァルト最高!

そして、『魔笛』を買いに行こう!!(←なぜか『魔笛』の旋律に惚れ込んだのです。曲のタイトルは憶えてません)と生まれて初めてクラシックのCDを買いに行ったんです。



そんな、マンガや映画を入り口にクラシックを聴いているような僕でも楽しめる音楽祭がGW中に開催されていました。
そう、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2006デス!!!
そして、今年のテーマは「モーツァルトと仲間たち」デス!!
ぼえ〜。

行ってきましたよ。
たった一公演だけでしたけど、“アマデウス”と名付けられたホールで『ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 「ジュノム」 K.271』を聴いてきました。
天才の名を冠されたホールで彼の音楽に包まれる至福の時。
マーベラス!
まさに“熱狂”!



……なんて、それらしいこと言ってるけど、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、実はよくわからずに行ってきたんです。

本当のことを言うと、ずいぶん前だったラ・フォル・ジュルネのチケット先行発売の頃に、camoが素晴しくええ感じの音楽イベントがあんで、知らんの?わしは全部行ったろかぐらいな感じやで、という具合にnewと僕にも声かけてくれて、チケットの手配もしてくれたんです。
だから何を聴きに行くのかもお任せ。

だいたい、僕はクラシックを聴くときは作曲家が誰かぐらいしか認識してなくて、何という曲かはわかってないし、誰の指揮でどこのオーケストラかというのも知識がないので、まったくわからない状態なんです。
そんなわけだから、逆に何を聴いてもそれなりに楽しめるという、そんな子供みたいな感じなので、ラ・フォル・ジュルネの存在も知らないし、知ってたとしても何が聴きに行きたいというのが明確になかったりするんです。

だから、camoにお任せ。



それで、行ってきてどうだったかというと、素晴しかったよ、そりゃあ。
来年はもっとたくさん聴きに来ないと、と後悔しました。
もっともっと音楽に触れて、もっともっと演奏に身を委ねて、音を肌に染み込ませるように聴きたいと思いました。

camoがそんな感じだったんです。
音に合わせて聞こえない声でハミングし、身体を揺らす姿のなんと楽しそうなこと!
一日に数公演、毎日通ってました。
会場スタッフかと思うぐらい通いつめてました。
すごい。

でも、そういう人はいっぱいいるだろうな、とも思いました。
たった一公演でも、その素晴らしさや楽しさの片鱗は十分に感じれたから。



ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは今年で2回目だそうです。
かなり評判も良いようで、来年以降も開催されるみたいです。
来年こそは祭りの中へ。



camo嬢、カッコ良過ぎる一言。


「……祭りのあとだからサ」


ラ・フォル・ジュルネの開催期間が終了した翌日、お互いの仕事の合間に『プロデューサーズ』を観に行った時、元気がなかったので「仕事疲れ?」と訊いた僕に悲しげな笑顔をむけて。

2時間後には、最低の演出家とアシスタントのオネエカップルで大笑い。大泣き。



『Concerto for piano "Jeunehomme" in F flat No.9 K271 Allegro』 / Wolfgang Amadeus Mozart
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by clyde_8 | 2006-05-12 12:58 | 音楽
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