Knife Edge Caress
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『セブンス コンチネント』に続いて、ミヒャエル・ハネケ映画祭で『71フラグメンツ』を観てきました。
(友人2名と。映画観る前は、もしかしたら“?”としか思わないんじゃないだろうかと、とても不安だった。けど、それなりに楽しんでたと思う。だって、スゴクすっきりした顔してたから。。。ってそれは寝てたからだッ!フットサル後の映画は危険デスね)



19歳の大学生が銀行で銃を乱射。
3人が死亡し、本人も自ら頭を撃ち抜いて死亡する。

卓球に打ち込む大学生。
幼子を抱え、そして孤独を抱える夫婦。
銀行に勤める娘と上手く距離が量れない警備員。
孤児を養子に迎えようとする夫婦。
異国からやってきたホームレスの少年。

事件に向かって日々の断片を積み重ねていく彼ら。

当事者たちにとってはとても重要な人生の一コマ。
傍観者にとっては退屈にすら感じるほど静かに交差していくそれぞれの生活。
小さな山や谷はあっても、このまま続いていくのが人生。

そこに響き渡る乾いた銃声。
いくつかの人生はそこで止まり、いくつかの人生は続いていく。



今回はそういう映画でした。

静かに、徹底して淡々と描かれる日常に銃声が響き渡る時の、その衝撃といったら!
久しぶりにかなり急激に心拍数が上がりました。
ちょっと具合悪くなるかと思ったよ。

『セブンス コンチネント』の終盤では家族の行動や気持ちが解る気もした一方で、そこはかとなく不条理な匂いも感じていたんですが、そういう意味では今回観た『71フラグメンツ』はとてもよく解るような気がしました。

なんででしょうね。

とにかく、凄い衝撃を受けたけど、それは映画の構造にしてやられたということで、そこに描かれている人生は、ラストも含めて、僕や僕のまわりにいる人と大差ないと感じたんです。
それで恐くなってしまいました。



ユーロスペースではミヒャエル・ハネケ作品のGW追加上映が決定したようです。
モーニングショーです。
これで、残り二作品『カフカの「城」』、 『ベニーズ ビデオ』もなんとか観ることができそうです。

GWにハネケを観る人なんているんだろうか、なんて思うけど、やっぱり混むんだろうなぁ。



あと気になることが。
僕は強い作品を観た後ってぼんやりしてしまうことがあったりするんです。
だからモーニングショーでハネケなんて観たら、休日を棒に振るってことになるんじゃないだろうか。。。たぶんそんな気がする。。。



『偶然のナイフ・エッジ・カレス』 / Flipper's Guitar
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by clyde_8 | 2006-04-27 18:59 | 映画/お芝居
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