K-ing
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僕は名刺を4つの入れ物に入れています。
ひとつは手帳のポケット。ひとつは財布。
あとのふたつはタイプの違う2種類の名刺入れ。
4つに分けて持ってる理由は、持ち歩くのを忘れたり補充するのを忘れたり、ということがよくあるから。
上の写真は名刺入れのうちのひとつなんだけれど、いちばん使いづらい。
スムーズに名刺が出てきたためしがないので、いつももたつきながら、「あ、ぁ、よろしくお願いします。。。」となるわけです。

それなのに、いちばん使用頻度が高いんです。

だって、スワロフスキーがキラキラしてるから(スワロフスキーじゃないかもしれないけど)。

キラキラしてると、ついつい欲しくなってしまいます。
キラキラシールとか、キラキラアクセサリーとか、キラキラプリントTシャツとか。(キラキラメイクとか)



って、そんな話はいいとして、きらきらしている芸術作品の前では涙を堪えるのに必死で、お喋りどころじゃなくなりますね。



小林紀晴さんとお会いしました。
『ASIAN JAPANESE—アジアン・ジャパニーズ』などで有名なフォトグラファーさんです。

恥ずかしいことに、僕は一冊も著書を読んだことがなく、『Number』や『SWITCH』や『paperback』で写真や文章を拝見させていただいたことがあるだけだったんですが、とてもきれいな写真を撮られている方なので、その写真達のプリントが見せてもらえるなんて、なんという幸せ!とお会いする前から楽しみにしてたんです。

どっさりと持ってきていただいた作品集は、そのほとんどが丁寧に手焼きされたプリントで、印刷物で見るのとは作品の美しさがまったく違います。
ページをめくる度にため息。
ただその写真を見てるだけで、他は何も必要なくて、無理に話そうとしたら泣いてしまいそうだったので、「きれい」とか「うわぁ」とかそんな単語を絞り出すのがやっとでした。

ところどころで、これはどこどこでとかこれは誰それでなんてふうに作品に対して解説をしてくれるんですが、独特のユーモアを持っている人でした。
例えば、役者さんやモデルさんのポートレイトの間に見知らぬ青年のポートレイト。
憂いをたたえながらも凛とした雰囲気のその青年は鮮やかな花柄のシャツをまとい、シャツ以上に鮮やかな花を一輪胸にさしている。

「あの…これは、どなたですか?」
「はい?あぁ、これですか」
「スミマセンちょっと知らなくて…」
「あぁ、かなり無名ですから。…アシスタントです…これは私服です」
(会話内容はうろ覚え)

ちょっと(いや、かなり)笑ってしまいました。



本当は9・11のことを訊きたかったんだけど、短い時間で聞けるような話じゃないと思ったので、やめておきました。

ただ、じっくりと作品を楽しみました。
涙を堪えながら。
鳥肌を感じながら。



(素晴しいフォトグラファーさんについての記事に自分の撮った写真を載せるなんて、しかも何の関係もない写真を。なんて厚顔無恥なんでしょう)



『K-ing』 / 100s
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by clyde_8 | 2006-04-19 19:59 | 芸術/デザイン/その他
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