ジャミロクワイで踊るのはあり?なし?どっち?
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“MTVムービー・アワード”って知ってますか?

MTV主催の映画賞なんですけど、視聴者の投票で受賞作品が決められる映画賞です(それなりに大規模の映画賞で一般の人が投票して賞を決めるというのはなかなかないです)。
映画ファン、音楽ファンが選ぶ賞だから権威はないけど、純粋に面白い作品、人気のある作品が選ばれるから受賞作品も納得いくものが多いです。

ちなみに、過去の作品賞受賞作品。
2004年 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
2003年 『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』
2002年 『ロード・オブ・ザ・リング』
2001年 『グラディエーター』
2000年 『マトリックス』
1999年 『メリーに首ったけ』
1998年 『タイタニック』
1997年 『スクリーム』
1996年 『セブン』
1995年 『パルプ・フィクション』
1994年 『ポケットいっぱいの涙』
1993年 『ア・フュー・グッドメン』
1992年 『ターミネーター2』

ね、ふつーに面白い映画ばかりです。
アカデミー賞ともけっこうかぶってたりしますしね。
『ポケットいっぱいの涙』とか『スクリーム』とか『メリーに首ったけ』あたりが一等賞を獲るあたりはMTVらしいですけども。



さて、そんな“MTVムービー・アワード”2005年の作品賞受賞作品は『Napoleon Dynamite』という映画。
ナポレオン・ダイナマイトという高校生が主人公のコメディです。
悲しいことに、この映画日本公開されませんでした。
劇場でかからずにDVDリリースです。

そして、DVDリリースでつけられた邦題が『バス男』
『理想の恋人.com』以上にヒドいです。悲しくなります。
まったく観る気がおきなかったので、手に取ることさえしなかったんです。



でも、『バス男』を観たH∧Lが「観たほうがいい、観たほうがいい、観たほうがいい、観たほうがいい、ぜったい好きだから、ぜったい好きだから、ぜったい好きだから、ぜったい好きだから、『ナポレオン・ダイナマイト』ってタイトルだからホントは、『ナポレオン・ダイナマイト』ってタイトルだからホントは」としきりに言うし、いつだって僕の好みを完全に理解しているふうなので(実際そうなんだけど。確かに『ナポレオン・ダイナマイト』って、なんだか面白そうだ)、俄然観る気になってさっそく観てみましたよ。


なんだこれは!面白すぎるじゃないか!



“ヘンであること”が面白い映画だと信じて、“ヘンであること”へそのセンスを注ぎ込んでおかしな映画を撮る映画作家というのはけっこういて、代表的なところだと、コーエン兄弟ファレリー兄弟なんかがそうじゃないかなと思う。ケビン・スミスも相当ヘン。ウェス・アンダーソンもヘンな感じ。
ファレリー兄弟やケビン・スミスはアクの強さや毒気が特徴なのかもしれないけれど、コーエン兄弟は撮影時の名言に「どうだい?ちゃんとヘンに撮れてたかい?」(細かいところは僕の想像の可能性大)というのがあるぐらい、ずばり“ヘンであること”目指して映画を撮っていたそうですから。

そして!
『ナポレオン・ダイナマイト』のジャレッド・ヘスもかなりヘン。
“ヘンであること”に関しては上に挙げたどの監督にも負けてません。というかイチバン。

とりあえずこれ観てみ、ヘンだから。
(ちゃんと“Click here to play movie”をクリックするのだよ)

物語はあるにはあるけれど、ほとんど憶えてません、僕。
笑い続けて観終わった時にはストーリーが頭に残ってませんでした(頭弱ってるんでしょうか)。
映画に対して、何か意義や意味を求める人にとってはもしかしたら腹立たしいだけかもしれませんが、“ヘンであること”が好きで、そういうのってなんか笑っちゃうという人には最高のコメディです。
とにかく、ヘンなやつばっかり出てくるんです。
ナポレオン・ダイナマイトくんがかなりTシャツ持ってるのがまず笑える(登場する度に違う“ヘンな”デザインのTシャツ着てた。と思う)。着こなしもヘンだし。
ジュース飲む仕草だけで笑えます。
というか顔見てるだけで笑えます。

そして、最後にはちょっと泣けちゃいます。
“泣いてねぇよ、ホコリがちょっと目に入っただけ”的な涙。(←どんなだよ)
いや、ホントに泣けちゃうんですよ。
ナポレオン・ダイナマイトのイイやつ、ヒーローっぷりもそうなんだけど、もっと心が疼く不思議な感覚。あえて言うなら、やっぱり“自分らしく”って素敵とか、自分にとって“大切な人”(ソウル・メイト)がいることの幸せとか。

ヘンだけど、一等賞獲るだけのことはある素敵な映画です。



そんなわけで『ナポレオン・ダイナマイト』は最高に面白いんだけど、それでもこの映画を観て口が半開きになったり、思わず吹き出したりしない人はいると思います。
要注意です。Gosh!です。
その人はたぶん、自分自身がかなりヘンな人だから余裕で観れちゃうんだと思います。
あなた、“変わってるね”ってよく言われるでしょう?



最後に、音楽もイイ感じの『ナポレオン・ダイナマイト』で気になったこと。
クライマックスでのジャミロクワイについてなんですけど。
あの使い方ってことはダサいものの象徴なの???
H∧Lと僕の解釈では、アメリカではダサいものなんだねぇ、ということになってます(僕個人はジャミ好きですよ)。
ホントのところはどうなんでしょう?
アメリカのティーンに訊いてみたい!
アメリカのティーンの人、もしこれ読んでたらコメントください、なるべく日本語で。(←やや本気)



『Canned Heat』 / Jamiroquai
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by clyde_8 | 2006-03-31 23:04 | 映画/お芝居
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