ハート形の箱は空っぽ
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公開されました。

なんと!
『ラストデイズ』も今のところお客さん入ってるみたいです(シネマライズって何がかかっても人入るね。映画まわりのデザイナー、camoが羨んでた。H∧Lはマイケル・ピットだ〜!と、なぜかウケてた)。
でもね、さすがにこの映画は全ての人にオススメってわけにはいかないです、たぶん。



残念なことだけど、ガス・ヴァン・サントの映画が好きな人かニルヴァーナやカートが好きな人じゃないと、かなり苦痛に感じる90分とちょっとかもしれません(おぉ!そういう意味ではサッカー、特に僕らがいつも観てるリーグと一緒だね)。



ガス・ヴァン・サントやニルヴァーナやカートが好きな人にとってはとてもパーソナルで、悲しくて、重要な映画体験になると思います。
チーズ・マカロニを作る姿だけで、あんなに胸が締め付けられて身体が強張って苦しくなるなんて。。。
“It's a long lonely journey from death to birth.....”と繰り返し唄う、唄うというより吐き出すブレイクを見て、身体から力が抜けて絶望を感じて。。。
梯子をのぼっていくブレイクは幸せな日々に戻れるのかな、そもそも、幸せな日々なんてあったんだろうか。。。
想像もつかないくらい絶望的な孤独を抱えて、少しずつ時間をかけてそれに圧しつぶされて、ある日突然いなくなってしまう。
それってどういうことなんだろう。



とても重く辛い映画なので、覚悟して観ないとダメかもしれない。
何となーくロック・ムービーだよね、みたいな気持ちで観ると寝ちゃうと思います。ぐっすりと。
でもやっぱり、いろんな人に観てほしいという気もします。
けど、いろんな人と語り合うような映画じゃない気がするので、ひっそりした街で観るのがいいと思います(東京では渋谷でしかやってない。。。)。
火曜日の朝一の回とかに観るといいかも。



とにかく悲しく、切ないです。
孤独についての映画です。たぶん。



蛇足。
音楽ファン的ツボとして。
ソニック・ユースのキム姉さんが出演してます。カッコいいです。
ソニック・ユースのサーストン兄さんが音楽コンサルタントを務めてます(音楽監修じゃないみたいですね。バンドや機材、音楽業界についてのアドバイザーらしいです)。
ニルヴァーナの曲は流れません(そもそも、ニルヴァーナやカートについての映画じゃないですから。カートに捧げられてはいるけれど。さっきも言いましたけど、たぶん、孤独についての映画です)。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『毛皮のヴィーナス』が印象的に使われてます。刹那的で退廃的な空気出まくりです。
バンドマンでもあるマイケル・ピットはさすがの佇まい(『Death to birth』は超名曲)。



『Heart Shaped Box』 / NIRVANA
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by clyde_8 | 2006-03-27 21:35 | 映画/お芝居
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