![]() 毎日、自分自身と戦っている 『シリアナ』を観た時の混乱に近いものを感じた『ジャーヘッド』。 難しい。 日本人である僕はどう受け止めればいいの?というのが正直なところ。 学生の頃から反戦をテーマに制作をしていたので、戦争を扱った映画って意識的に観るようにしてるんですが、いつ観ても何観てもやっぱり難しいですね。 『地獄の黙示録』が戦意高揚のために使われてるなんて、何となく想像のつくことなんだけれどやっぱりショックだし、『フルメタル・ジャケット』で戦争って軍隊って最低!ってわかってたけど、同じようなシーンでやっぱりショックだし。 観てから数日経ちますが、うまく消化できてないです。 (僕、こういうことよくあります。。。映画評論家には向いてないですね) 観た直後はcamoと軍隊について話したんだけど、話題は“シゴキ”についてへとズレまくってしまいました。 訓練シーンでよく登場する、理不尽で下品でどう答えても最終的には罰則を与えてくる罵倒教官。 あれはいつになったら、入隊後どれぐらい経ったらああいうスピーチ、というかいちゃもんが流暢に喋れるようになるんだろう?という疑問。 階級があがったら突然シゴキ上手になるの? ノンノン。違う!真相はこうだッ! きっと中間管理職研修みたいなのがあって、“こういうことを言うと萎縮させることができますよ、目線はこんな感じが鬼軍曹ぽいですよ、こういう質問がより理不尽さを感じさせることができますよ”なんてことを、クールにノートとったりディスカッションしたりしてるんだぜきっと。 “南部出身者はこの話題で泣かせろ!”とか“妻子持ちをへこませるにはこのネタだ!”とか言って。 最低だな軍隊って。 ま、こんなバカな話をするのがいいことだとは全く思いませんが、『ジャーヘッド』のような映画は観て、そして話すことでより意味のある映画になるのではないでしょうか。 だからみなさん、観に行って下さい。 鬼教官の下ネタの有効性ついて大いに語りましょう。 うそ。 冗談はさておき、第二次湾岸戦争とも呼ばれるイラク戦争に陸軍(“陸上自衛隊は軍隊”というのは僕の個人的な意見です。あしからず)を派遣している国の人間として、無関心でいることは異常だと思いますよ。 ラストにかかるトム・ウェイツの『Soldier's Things』を聴きながら、戦争について考えてみる。 たまにはそうやって過ごす映画館もいいもんです。 ところで、『ジャーヘッド』について、戦闘シーンがほとんどないとかあまり人が死なないとか、そういう観点で取り上げてる紹介文を目にしたんですが。。。 (あからさまに残酷なシーンを描くことなく戦争を語る新しい戦争映画の登場だ、とかなんとか。。。) あほ! 空爆で死んだ人の遺体がごろごろ出てくるし、それ以前に訓練中に兵士が1人死んでるよ! じゅうぶん残酷だし、衝撃的じゃ。 テレビや映画の見過ぎで、命の感覚が麻痺するって話はホントだったのか、と脱力してしまったじゃねーか。 ![]() 『Jesus Walks』 / Kanye West
タイトル : 「ジャーヘッド」戦うことが目的の砂漠での日々
「ジャーヘッド」★★★★ ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ジェイミー・フォックス主演 サム・メンデス監督、2005年、アメリカ 海兵隊の訓練と そこで送り出される 新兵を見ると 体だけでなく、脳ミソまで 筋肉になって 戦うことを望むよう......more
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