Do What You Want
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僕はスケーターではないんですが、子供の頃スケートボードを3台持ってました。
どれも数千円の安物だったけど、小学生だった僕にとってはプッシュやターンで前に進んで楽しむだけだったからフェイクなボードでも充分だったんです。
その当時僕の住んでたところでは一部の子供たちの間でスケートボードがブームで、誰が速いかという競争をして遊んでました。
その中にかなり歳の離れた(5歳以上離れてたと思う)ボス的存在の人がいたんですが、その人はもの凄い速かった。ボスといっても僕ら小学生と一緒に遊ぶことはほとんどなく、たまに姿を現しては自分のボードに僕らを順番に乗せてくれたりしてただけですけどね。
その人のボードだけが本格的で、デッキ、トラック、ウィール、ベアリングを組み立ててるところを何度か見かけたことがあって、小学生の僕らはそれを見てびっくり(スケートボードというのは完成品を買うものだと思ってた)。

“ス、スケボーを作ってる……”と。
しかも、値段を聞いてびっくり。
“タイヤだけでオレのスケボーより高い……”

結局その人が本気で滑ってるところは見れなかったし(実は名前すら知らなかった!)、通りから見える彼の部屋の窓からのぞくダース・ベイダーと半魚人のマスクを生で見せてもらうこともないままだったけど(いつか見せてくれるって言ってたのに!)、僕は彼に影響を受けたことがふたつある。

それは、スケーターでもないのに僕は結局二十歳ぐらいまでVISIONとかAIRWALKとかVANSを履いてたことと(VANSは今でも好きヨ)、あともうひとつはステイシー・ペラルタが好きなこと。
(『ライディング・ジャイアンツ』の監督です)

『DOGTOWN & Z-BOYS』は劇場に行けなくて悔しい思いをしたから、ステイシー・ペラルタが脚本を担当している『ロード・オブ・ドッグタウン』は絶対に劇場に行きたかったんです。
やっと観た。

で、危うく泣きそうになった。

シネマライズでは今日までしかやってないので、あまり積極的にお勧めするのもどうかと思いますが、青春映画、ユースカルチャー、スケートボード、リバー・フェニックスあたりのコトバのうち、どれかひとつでも引っ掛かる人は今日の予定をキャンセルして観に行ったほうがいいよ。
引っ掛からない人は、、、、、どうだろう???
知らん。
というか、どれかひとつには引っ掛かるだろう!



死の影、疎外感、友情、恋、野望、成功、挫折、再会、再びの旅立ち、なんていう青春映画としての魅力はたっぷりだし、スタイルや音楽、躍動感溢れるスケートボードシーン、そういう点も魅力的。
だいたいね、あんなにがんがんスケートボード見せつけられたら引き込まれるって。
それで、最後のシーンは物語としても絵的にも美しいから感動するに決まってるって。

自分のことを少し考え直すきっかけになりました。
お世話になってるフットサルチームJeanMoni。のとうちびさんがいつだったかどこだったかで(要するに憶えてない)言ってた言葉。“青春の回数は本人次第! いまも何度目かの青春だ!”
僕も同感です。青春は短いけど何回も来ますね。

そんなわけで上映中は、青春映画大好物、スケートボードビデオ好物の僕にとって至福の時だったわけですが、どうも胸騒ぎというか、胸が締め付けられる感じがして、なんだろう?なんだろう?と思ってたんですが、途中でふと気付いた。
エミール・ハーシュ……リバーそっくりだよ。。。

『エクスプロラーズ』、『スタンド・バイ・ミー』、『ジミー/さよならのキスもしてくれない』、『リトル・ニキータ』、『旅立ちの時』、『マイ・プライベート・アイダホ』、『恋のドッグファイト』、『愛と呼ばれるもの』、冒険、死への恐怖、恋、自分のやりたいことやなりたいもの、僕にとって青春映画といえばリバー・フェニックスだったから、リバーにそっくりな眼差しのエミール・ハーシュが画面に映る度に切なくなってしまいました。



そんなこんなで『ロード・オブ・ドッグタウン』、全体を通して個人的な思い入れのせいでかなりセンチメンタルに感じてしまってます。
けど、Z-BOYSのドキュメンタリー、『DOGTOWN & Z-BOYS』は文句なしに必見ですから。
あわせてどうぞ。



あ、ところで、最近気になる予告編。
それはもちろん『変態村』です。
これは一緒に観に行く人を選びそうな映画だなぁ。
我こそは変態、もしくは大丈夫(何が!?)という方、ぜひご一緒しましょう。



『Do What You Want』 / Bad Religion
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by clyde_8 | 2006-01-27 17:05 | 映画/お芝居
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