Secret Garden
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ナイロン100℃前回公演『ノーアート・ノーライフ』には、お仕事のご縁でお邪魔したり(といってもちゃんと自腹です)、そのせいか同じ回の客席にマイヒーロー・甲本ヒロトがいて、トイレでも連れション状態になったりと(もちろん勝手にですが。。。)、再演ということもあって、恋する少女のようにそわそわと気もそぞろだったので、なんとなく久しぶりにナイロンをしっかり観た気がする38th session『百年の秘密』。



庭に立つ、すべてを知っている楡の木と、その館の住人とそのまわりの人物を、二人の女性を軸に数世代に渡って描くクロニクル。



舞台設定は外国、登場人物も外国人なので、いわゆる“赤毛もの”の風情ではあるけれど、丹念に描き込まれ、緻密に、時にダイナミックに演出され演じられた日常のスケッチの積み重ねは、何気ないゆがみ、ひずみ、少しずつ決定的に狂っていくいくつもの人生を表出させ、「さすが。。。面白い」と唸るしかない数時間。

ケラさん自身は、今回のお話について、「今回のお話と構造としては似ている『わが闇』はある意味ハートウォーミングな形で終わったが、〜〜〜“ハッピーエンドではない最後”というものを考える〜〜〜アンハッピーなラストだけでその人の人生を判断していいのか」というようなことを言っていて、自分はなるほどなぁと思いつつも、『わが闇』を観た時は非常に重く捉えたのだけれど、今回の『百年の秘密』を観終わった時に感じたことは、救いが“しっかりと”ある良いお話だったなぁと、どちらかというと温かく軽やかな気持ちになっていました。

不思議なもんですね。

精神状態や誰と観るかによって捉え方にかなりの幅があるのがナイロン100℃の大きな魅力のひとつです。それが、演出家の意図するところとずれていても、それはそれで面白い。
けっこう丁寧に収録されたDVDを公演ごとにリリースしているので、興味のある方は過去公演もぜひ。



こだわりのパンフがナイロン100℃のもうひとつの大きな魅力なので、やっぱり劇場に足を運ぶのがおすすめですけども。



『Secret Garden』 / Madonna
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by clyde_8 | 2012-06-04 19:47 | 映画/お芝居
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