WORK
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職人監督(もちろん良い意味で使ってます)といえば三池崇史、またはジョニー・トーの名前が真っ先に浮かぶあたり、なんともチンピラ映画が好きなのだなとすぐばれる感じが恥ずかしくもありますが、洋画の職人監督といえば、特に80年代に映画人生がスタートした自分のような世代の人たちにとっては、それはまさしくスコットさん家の上のおふたり、リドリー&トニーです。『エイリアン』や『ブレードランナー 』でSFの洗礼とこっそりアートや文学の種を植え付けられ、『トップガン』でアメリカ軍隊への、あくまでもファッション的な意味合いでの憧憬を(不覚にも)感じ、『トゥルー・ロマンス』で大人になったわけです(←なんで?まあ、なんとなく)。

今年はしょっぱなからこの兄弟の新作がそれぞれほぼ同時期に公開中とあって(お兄ちゃんのほうは昨年末からの公開)、わりと立て続けにぽんぽーんと観に、あ、ついでだからってんで三作目以降は見事に職業監督街道まっしぐらのF・ゲイリー・グレイ(デビュー作の『friday』の呑気な感じがけっこう好きでした)の新作もと、ぽんぽんぽーんといってみたわけです。

まずは、『アメリカン・ギャングスター』、『ワールド・オブ・ライズ』と立て続けにめちゃくちゃ面白かった(特に後者、ディカプリオ最高!)御大リドリー・スコットの『ロビン・フッド』。イングランド好きにとっては熱い話で痺れましたが、ラッセル・クロウが大好物ってわけではないので、いまいち移入できず。それにつけても、リドリーさんはラッセルさんがよっぽど好きなんですね(4本連続出演中!)。

次に、『スパイ・ゲーム』は良かったけれど、いまだ『トゥルー・ロマンス』や『クリムゾン・タイド』 を超える作品がない(ような気がする)トニー・スコットの『アンストッパブル』。劇場ガラガラだったけれど、非常に面白かった!自分の精神状態によるところも大きい気がしますが、絶望的な状況に立ち向かうベテラン機関士と新米車掌の男二人の姿に妙に感動しました。デンゼル・ワシントンは流石の存在感で、美味しいところもっていくクリス・パインもそこはかとない悲哀があって良かったし、あと、クルマかっ飛ばして二人をナイスアシストする溶接工のおっさんがカッコいい。ロックンロール。
デンゼル・ワシントン、かつてはスパイク・リー映画の印象が強かったけれど、いまやスコット兄弟に引っ張りだこ。それにつけても、トニーさんはデンゼルさんがよっぽど好きなんですね(3本連続主演中!!)。

最後に、『完全なる報復』なんていう面白くも何ともなさそうな邦題がつけられてしまったF・ゲイリー・グレイ新作。これはここ数年けっこう流行ってるヴィジランテものの中でも、その復讐の計画や手段がいちいち複雑で執念深く、突っ込みどころ満載過ぎて細かいことはどうでもよくなり、妙な緊迫感を楽しめてしまうという不思議な映画。しかもその処刑の手口が下手なホラー映画よりもゴアで、うっかり観に行ってオエっとなった人もけっこういるんじゃないでしょうか。スプラッタ、スラッシャー育ちの自分はそういうの大好物なので楽しかったです。『完全なる報復』に関しては、そのテーマ性に深遠なものを感じ、いろいろ考察している人もちらほらいるようですが、うーん、、、自分はまだその域には達していない。というかね、、、ゴチャゴチャうるせぇんだバカっ!(←と、ここは町山智浩ふうに声に出して読むと楽しいはず。町山智浩さんのポッドキャスト最高!)

職人監督の映画は、まずは楽しみましょうよ。ねえ(といいつつ深読みも好きな自分)。



『WORK』 / Ciara featuring Missy Elliott
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by clyde_8 | 2011-02-13 21:47 | 映画/お芝居
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