狂ってるって彼は言う
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最近うちのマンションは外壁などの大規模な補修工事中で、建物の周りに足場が組まれ、半透明のネットが張り巡らされています。外壁塗装が始まってからは、ベランダやすべての窓という窓にビニールが貼られ、目貼りもされてしまったので、玄関以外からは出られなくなってしまいました。嫌になるほど不便。うっすら半透明のもので覆われてるうえに、視界がビニールで包まれている状態なので、なんとなく隔離されている気分。そんなわけだから、隔離封じ込めものを観たくなって、『クレイジーズ』へ。(←無理矢理)

ここ数年はホラーのリメイクものに面白いものが多く(エルム街と『シスターズ』はちょっと、、、だったけど。13金と『ハロウィン』シリーズは最高!)、『クレイジーズ』に関しては御大ロメロも制作に名を連ねてるらしいので、これは楽しみとわくわく映画館へ。

やっぱりコワかった。
もうね、設定が恐いもん。フィルモグラフィーの半分ぐらいが感染もの(ゾンビもあれウィルスというか伝染病的なものだしね)と言っても差し支えのないロメロが感性びんびんの若い頃に作ったお話だから本当に終末感がよくできている。今回のリメイク版はスタジオ映画っぽさが良い方向に作用していて、よりオーソドックスなホラー映画のスタイルで、何もいなかったはずの場所にカメラがパンすると画面の端っこに、ほらいるよぉ!という具合の演出や、感染初期の得体の知れなさと暴力的な変貌なんかを見せられて、序盤から中盤にかけてはけっこう恐かった。
中盤からクライマックスにかけては保安官補佐役のジョー・アンダーソンがすっごく良くて、追い詰められた状況に狂いだし暴走寸前になりつつも、もう一度人間性を取り戻し男を見せるってのがヒロイックで実にアメリカ映画っぽいというかなんというか。

あと映像、冒頭とラストで妙に現代的な味わいを加味するあの衛星機からのショットはトニー・スコット印ふうで、映画の雰囲気に合ってない気がしてあんまり好きじゃないけれど、本編の映像、特にロケーションが素晴らしくて、ダークな世界や田舎を舞台にしたアメリカ映画の色合いとか空気感が大好きな自分にとっては本当に美しい画面の連続で、思い切り浸って落ち着きました(ま、要はそこまでコワくなかったってことだな)。



『Crazy He Calls Me』 / Billie Holiday
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by clyde_8 | 2010-12-02 20:15 | 映画/お芝居
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