冬の窓
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たまにはお仕事の話。

2月は毎週末、産婦人科のハンドブックのための撮影で川越にお邪魔していました。
いろんなお部屋にお邪魔して、産婦人科というものにけっこう詳しくなった自分。



何回目かの取材日、新生児室に入った瞬間に聞こえてくる新しいいのちの泣き声に、思いがけず圧倒される。ん?圧倒じゃないか、なんだろうあの感じ、手探りで控えめに泣き続ける彼や精いっぱいでかい声で自分を叫ぶ彼女たちの声のあまりにリアルな、まさに“息吹き”に一瞬心や身体が機能停止、そののち鮮やかな感動。正直言って全部同じ顔に見える彼や彼女たち、でもそこには、やっぱりはっきりとした個性が、もうある。そう、すでにしっかとボクやアタシを伝えている新しいいのち。

いのちの始まる場所の祝福のパワーってすごい。きっとここには誕生だけじゃなくて、深い悲しみや重い絶望も存在するんだろうけど、大きな希望と輝く喜びの力の強さが圧勝。病院スタッフ、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、お父さん、お母さんの美しい笑顔。泣いているのは新しい主人公たちだけ。泣いている彼や彼女たちがみんなの笑顔のもと。

知識として持ってるだけじゃ感じられない、それは知らないのと同じこと、リアルな空気で初めて知ることができるものたち。そんな魔法や奇跡がまだまだいっぱいあるんだなあ。

そんなふうに、しばらくぼんやり。



冬の川越は寒かった。



『冬の窓』 / The Miceteeth
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by clyde_8 | 2010-03-09 15:03 | お仕事
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