Body and Soul
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過日、目黒でライト見て周り、自分はちょっといいバッジ購入。その後青山へ。ギャラリーを二軒覗き(絵を観て時間を潰すなんて、なんという贅沢)、開店と同時にBODY & SOULへ。まだセッティングや音合わせしてる最中で、もちろん一番乗りの僕ら。何年ぶりかのBODY & SOUL。久しぶり過ぎて待ちきれないテンションだったし、お腹も減ってたし。

この日の演奏は片岡雄三トリオ。エムシーのたびにそのチャーミングな人柄がこぼれ落ちる片岡さんも楽しそうで最高だったけれど、音楽の歓びを身体中で、特に顔面いっぱいで表現するピアノ奏者、吉岡さんに釘付け。

ここでふと思う。自分はデザインしている時、制作している時にあんな顔してるだろうか?
いやまあ、友人知人は知ってるだろうけれども、あんな最高の笑顔はどんなときだってしていない。いいなぁ笑顔。
そりゃあまあ、ピアノ奏者とデザイナー、音楽とデザインは仕事っていう点では同じでも、その他はけっこうな違いがある。そんなことはわかっているんだけれど、激しく感動しつつ羨ましくなった。それはもう、ちょっとした嫉妬ぐらいに。自分はあんな弾ける笑顔でデザインしていない。笑顔どころか、眉間にはきっと皺が。なんかいやだ。

ここでまたふと思う。僕の弟はミュージシャンで、中でも一番楽しいとされている(ってあくまでも私見)ロックンローラーで、彼のライブは機会があれば観に行ってるんですが、そういえば彼も楽しそうだ。身内だから直視できませんが、楽しそうだ。うーん、羨ましい。
よし、これからは自分も笑顔だな。って、だからといって意識的に悦楽の笑顔を弾けさせて仕事していたら気色悪いかもしれない。そもそも、自然と湧き上がる笑顔だからこそ、美しいんじゃないだろうか。うーん、それは難しい。

というわけで、なんとなく意識する程度にして、笑顔のデザイナーになれる日を楽しみに待つことにしました。いつか弾けろ、笑顔。
まあ、それはそれとして。

ライブも食事もお酒も最高でした。飛び入りで演奏に加わったドラマーがまたとんでもない人で、片岡さんいわく知らない人はモグリと言われること間違いなしの、超有名ドラマーらしく(もちろん僕は知りませんでした。。。)、ジャズの孕む熱とか力とか悪そうな感じとか情熱とかそういう形にするのが難しいものたちを、一瞬でドラムセットの周りに充満させて、客席の僕らにもびしびし叩きつけたのでした。それはもう、強烈に。文字通り叩き付けるという感じ。やっぱりミュージシャンはすごい。ミュージシャンとコックとバーテンダーはすごい。そんな夜。



BODY & SOULに向かう道中の素敵なひとコマ。
タクシーの運転手、40〜50代のふつーのおじさん、「BODY & SOUL?“身も心も”ってやつだねえ」、ここで『Body and Soul』を歌い出すおじさん。身も心もって表現がいいですねとacchiとふたりして盛り上がっていたら、おじさん、「もっといい表現があるんだよ、サガンの『一年ののち』って小説。“いちねん”と読む人も多いけども、あれをね“ひととせののち”って表現するんだよ」
うん、確かに。ステキな響き。

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『Body and Soul』 / Sarah Vaughan and Her Trio
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by clyde_8 | 2010-02-08 11:34 | 音楽
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